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債務整理によるクレジットカードの影響
債務整理とクレジットカードは関係がある
個人再生・任意整理・自己破産などの債務整理をすると借金の返済義務がなくなったり、返済が楽になったりしますが、クレジットカードの利用が今まで通りできなくなります。
クレジットカードはあとで確実に支払うという信用関係のもとに成立しているシステムだからです。
では、債務整理によって、どのような影響が出るか紹介します。
新たなクレジットカードが作れない
債務整理をすると信用情報に金融事故をした人として記載され、いわゆるブラックリストに載ってしまいます。
そうなると債務整理の種類にもよりますが、3年から10年ほど新たにクレジットカードを作ったり、再発行をしたりすることができません。
この3年から10年というのは債務整理をした時点でカウントされる場合もあれば、返済が終わってからカウントされる場合があります。
また、仕事に就いているかどうか、何の仕事をしているのか、というポイントでも変わります。
クレジット会社ごとに審査の厳しさも変わってきます。
債務整理中はクレジットカードが使えなくなる
債務整理を申請すると、借入のある銀行口座は凍結されてしまいます。
クレジットカードの支払いに指定している口座が凍結されてしまうと、クレジットカードの使用ができなくなってしまいます。
携帯料金・保険料・公共料金・家賃・会費などをクレジットカードで支払っている場合や銀行の自動引き落としにしている場合には、債務整理の申請をする前に注意が必要です。
カード会社ではなく、直接携帯ショップや保険会社、そのほかの会社に変更の申込みをする必要があります。
ショッピングローンの場合は商品が引揚げられる可能性もあります
クレジットカードのショッピングローン枠を債務整理する場合は、商品を引揚げられてしまう可能性があります。
何が引揚げの対象になるかはクレジット会社によって違います。
少額の商品や消耗品は引揚げの対象になりにくいですが、換金価値の高いものは対象になる可能性が高いです。
ショッピングローンで買った商品を手放したくない場合は、債務整理の中でも任意整理を選択してショッピングローンを返済し続けるようにしましょう。
債務整理後にクレジットカードを利用したい場合
クレジットカードがないと不便
債務整理をするとしばらくは、新たにクレジットカードの発行・再発行ができません。
しかし現代社会でクレジットカードを持てないのはとても不便なので、その対処法について紹介をします。
デビットカードで代用
クレジットカードは翌月支払いが基本ですが、デビットカードは口座に現在ある金額までなら使うことができます。
つまり借金ではないので、債務整理をしてブラックリストに載っていたとしても作ることができます。
日々の買い物や通信販売の利用にはまったく問題ありません。
審査の緩いクレジットカード会社を利用する
クレジットカード会社の審査は緩いところと厳しいところがあります。
厳しいところは自己破産のあと10年経っても審査が通らない場合もありますが、緩いところならば5年後から作ることができます。
クレジットカード会社の中でも消費者金融系・流通系・通販系・銀行系・独立系の順番で審査が緩いです。
まずは債務整理が終わって5年程度経過したのならば、まず消費者金融系の1社だけに申請をしましょう。
数打てば当たると複数のクレジット会社に同時申請をすると逆に怪しまれ、審査が通りにくくなります。
家族名義でクレジットカードを作る
債務整理をしていない家族がいる場合は、家族名義でクレジットカードを作ってもらうのもおすすめの方法です。
家族がクレジットカードを作ったら、追加カードあるいは家族カードを発行してもらいます。
支払いは名義人の口座から引き落とされることになりますが、クレジットカードを利用することができます。