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個人再生とは
債務整理と個人再生
債務整理は大きく分けて3種類あり、任意整理と自己破産、そして個人再生と呼ばれる債務整理が主に選ばれています。
もう1つ特定調停と呼ばれる方法もありますが、あえて任意整理や自己破産を選ばずに特定調停を選ぶケースは多くありません。
そのため、この3つの中から選択することがほとんどです。
個人再生は将来に渡って収入が期待できることが条件となりますが、アルバイトでもこの条件をクリアできるためそこまで難しく考える必要はありません。
個人再生のイメージ
任意整理と自己破産はわかりやすい違いがありますが、個人再生はこの両方のやり方を取り入れた方法をイメージするとわかりやすいでしょう。
裁判所を通して申立てをして、返済しやすいように借金関係の環境を整えてくれます。
さらに任意整理よりも借金総額の減額が期待できるため、自己破産までは考えづらいけど任意整理では返済が難しい、というケースで使われます。
小規模個人再生とは
個人再生には小規模個人再生と給与所得者再生があり、たいていの場合個人再生の言葉が指しているのは前者となります。後者である給与所得者再生はあまり使われるケースがなく、債権者との不仲などが原因で選ばれることがあるくらいでしょう。
選ばれやすい小規模個人再生は債権者の同意が必要となりますが、それを考慮しても要件を満たしやすいため選ばれやすいのです。
返済計画が必要
きちんとした返済計画を確認することで債権者も納得するため、実現可能なラインで計画案を裁判所に提出しなければなりません。
それも期間は3年が原則であり、この期間内に減額された借金を現実的に返済できるかどうかがポイントとなります。
当然荒唐無稽な計画は提出を拒否されるため、月々どの程度余裕があるのかを頭の中で算出しながら計画を立てていきましょう。
個人再生のメリット
催促が止まる
昨今ではドラマなどで見られるような厳しい借金の取り立ては禁止されていますが、それでも返済の催促に嫌気が差している方はたくさんいます。
その催促も個人再生を選んで弁護士に依頼すれば、手続きを開始したあと借金の催促はストップするため、精神的にも一旦落ち着けます。
給料の差し押さえも防げるため、生活を落ち着ける目的でもメリットの大きい方法です。
自己破産のように財産を取られない
自己破産では住宅などの財産は競売にかけられるため、どうしても生活に変化を強いられます。
個人再生なら一緒に生活している家族への影響も最小限に済ませられるため、任意整理では追いつかないけど自己破産まではしたくない、といった場面で選ばれます。
この背景には、借金を一部でも返済するか否かが影響しています。
自己破産は一旦リセットすることでリスタートするやり方ですが、個人再生は返済を前提に話を進めていくため、ある程度は自己破産に比べて大目に見てもらえます。
任意整理よりも大幅な減額
仮にクレジットカードで借金が膨れ上がったとすると、借金の総額によっては任意整理をしても返済が追いつかないかもしれません。
将来利息をカットしたとしても見通しが立たなければ、債権者からしても返済能力が欠けている相手との交渉を受けることはできないのです。
その一方個人再生は、全ての業者を対象に借金の総額を5分の1ほどに抑えられるため、任意整理よりも返済が楽になることが多いのです。
免責不許可事由がない
自己破産は効果が強力な分、そこに辿り着くまでに他の債務整理よりも厳しい審査を設けています。
例えばギャンブルが原因の借金は認められておらず、免責不許可事由として手続きを完了できなくなりますが、個人再生の場合では問題ありません。
ギャンブルであっても借金を減額して返済できるため、理由によって左右されることはなくなります。
